Peace full info by 平和と民主主義をすすめる左京懇談会


ニュース23

左京平民懇が声明

再び戦争の泥沼に身を沈めるのか。
イラクへの自衛隊派兵計画を撤回せよ。

 平和と民主主義をすすめる左京懇談会(略称:左京平民懇)は10日、小泉自公連立内閣が9日夕決定した自衛隊のイラク派兵基本計画について、次の声明を発表しました。

 小泉内閣は9日夕の臨時閣議で、イラクに自衛隊を派兵する「基本計画」を決定しました。
 戦場となっているイラクへ行って、自衛隊は何をするのか。「人道復興支援」といいながら、実際は米英軍の不法な侵略戦争と占領に加担することになるのは明白です。そして再び日本を戦争の泥沼に沈める端緒になりかねません。
 私たちはいま、イラクへの自衛隊派兵計画を撤回せよ、と強く主張します。いったんことがすすめば、やがて憲法改悪、そして際限のない海外派兵と軍拡、戦争と大増税の道が続くことになるでしょう。日本の戦後史の岐路に立って、私たちはいま、はっきりと平和の道、憲法の道を選びます。イラクへの自衛隊派兵計画の撤回を要求し、全力をあげるものです。

2003年12月10日 平和と民主主義をすすめる左京懇談会

12・8太平洋戦争開始62周年の日

百万遍(昼休み)、イズミヤ前(夕)で反戦訴え

 太平洋戦争開始62周年の12月8日、左京平民懇は新婦人左京支部、左京母親連絡会、左京生活と健康を守る会、日本共産党左京地区委員会とともに百万遍(昼休み)、イズミヤ前(夕)の2回にわたって、街頭宣伝をおこない、各団体から合計13人が参加。寒風のなか、憲法アピールや軍国日本の召集令状(赤紙)を配り、ハンドマイクで自衛隊のイラクへの派兵反対・憲法9条を守れ、日本は憲法9条を生かした平和外交で平和の国際秩序形成に貢献すべき、と訴えました。

12・6ピースウォークに70人

左京平民懇・左京地区労・左京原水協・日本共産党左京地区委員会がよびかけ

 左京平民懇・左京地区労・左京原水協・日本共産党左京地区委員会の4団体は自衛隊のイラク派兵問題が緊迫する12月6日午後、STOP!イラク派兵をかかげ、街頭宣伝とピースウォークをおこないました。

 ピースウォークは小雨の中、百万遍から東大路を南下、三条通りから河原町、市役所前までのコースを約1時間にわたって70人以上がデモ行進。「イラクに自衛隊を派遣するな」「憲法9条を守れ」と唱和しました。

改憲勢力の動向と私たちのたたかい

憲法連続トーク 第1回 井上哲士参院議員が講義

 左京平民懇・左京地区労・左京原水協・日本共産党左京地区委員会の4団体は憲法改悪の動きが強まるもとで、長期的な見通しに立って、憲法連続トークを計画、第1回が12月9日(火)夜、京都教育文化センターで開かれ、24人が参加しました。この日は井上哲士参院議員(法務委員・日本共産党)が講義要綱や資料(本号に一部を掲載)などをもとに講義、参加者に感銘を与えました。

<参加者の感想から>

 「反動勢力の改憲を狙う執拗な一方ならぬ動きの容易のなさがよくわかりました。京大民青“憲法に関するアンケート”の結果は、憲法の問題について私たちが考えなければならない問題を提示していると思います」

 刻々の改憲勢力の動きと情勢が分かるような、そしてそれに対する戦いの重点がわかる企画を希望します。現実の生活の問題と関連して憲法についての国民的な大学習運動が必要と思いました。

 最適任の講師に講義いただき、ありがとうございました。今夕、京都駅前での街頭演説を聞いて、本日地元で開催される当企画を思い出し、参加させていただきました。レジメ等、良く準備され、レベルの高さを実感いたしました。

 民主諸団体・労組をはじめNPOやサークル・老人会等に本企画の主旨に賛同いただくよう申し入れや学習会への参加、カンパの提供など積極的に案内し、当日の予定参加者リストの提出を願うなど、強めの取り組みが必要な時期(明日では遅すぎる!)ではないでしょうか。

憲法連続トーク<今後のテーマ> 毎月第一金曜日夜開催

第2回 日本国憲法成立の背景と国際的評価 2004年3月5日(金)
第3回 教育基本法改悪と日本国憲法
第4回 憲法第9条と集団的自衛権
第5回 地方自治と日本国憲法

憲法連続トーク第1回
井上哲士さんの講義要綱と資料から

講義要綱 改憲勢力の動向と私たちのたたかい

1、重大な局面を迎えた改憲

  1. 内閣が改憲の期日と手順をはじめて示し、国会での足場も作られている
    • 2005年までに自民党改憲案
    • 憲法改正国民投票法案
    • 憲法調査会での論議の積み重ねの実績づくり
  2. 改憲をめぐる政党状況と国会の力関係の大きな変化
    • 自民と民主が改憲を競い合った総選挙。政権公約で宣言
    • 公明党の動向…「加憲」…環境権などあげつつ、九条含む改憲へ
    • 総選挙後のいっそうの進行…予算委員会/日米安全保障戦略会議
  3. ねらいは九条…アメリカの対日要求のかつてない強まり
    • 明文改憲を掲げつつ、解釈改憲を積み重ねてきた
    • 海外派兵立法とその実行…11年間で5本
    • アメリカの世界戦略にもとづく対日要求と限界にきた解釈改憲―先制攻撃戦略とイラク戦争支援

2、国会での改憲の足場としての憲法調査会

3、展望と確信をもち、改悪許さぬ国民的な運動を

  1. 改憲勢力がねらう今後の日程
    憲法調査会の最終報告/国民投票法案/各党の改憲案の提出と議案提案権を持つ委員会の設置
  2. 憲法の値打ちを広げ、守り生かす運動と共同
    国際的に注目される憲法9条
  3. イラクへの自衛隊派兵ストップのたたかいこそ

改憲をめぐる動き

1947年
憲法施行
1950年
警察予備隊の設置…「我々は、時代の大ウソをついて警察予備隊をつくった。日本国民の誰もが、この警察予備隊を憲法を踏みにじった軍隊とは思わなかったであろう」(『日本再軍備』、コワルスキー・占領軍幕僚長)
1952年
日米安保条約
1954年
自衛隊の結成
1956年
内閣憲法調査会の設置…「日本国憲法に検討を加え、関係諸問題を調査審議する」
1992年
PKO協力法―五原則(1.その国が停戦に合意していること 2.受入国の同意があること 3.中立の姿勢をつらぬくこと 4.その三つが守られない場合はすぐに撤退すること 5.武器を使う場合には、自分を守る最小限とすること)
1997年
9月…日米防衛協力の指針(新ガイドライン)
憲法調査委員会推進議員連盟
1999年
周辺事態法
2000年
1月…憲法調査会の設置―「日本国憲法について、広範かつ総合的に調査を行う」
10月…アーミテージ報告(米国防大学国家戦略研究所特別報告書)―「日本が集団的自衛権を禁止していることが同盟間の協力を制約するものになっている。この禁止条項を取り払うことで、より密接で、より効果的な安全保障協力が可能になろう。これは日本国民のみができる決定である」
2001年
9月…ブッシュ・ドクトリン(アメリカ国家安全保障戦略)
テロ特措法
2002年
衆院憲法調査会中間報告
公明党が党大会で「『加憲』を検討する時期が来ている」と打ち出す
2003年
有事法制。イラク特措法
「憲法を改正してまで新たな自衛隊の国際社会での活動を広げようとか、解釈によって活動の幅は広がるんじゃないかという点については、私はきわめて慎重であります」(小泉首相、6/25、衆院イラク支援特別委員会)
7/25 憲法調査議連総会で衆院憲法調査会の中山会長が最終報告の「前倒し」を表明
8/22 アーミテージ米国務副長官「ドント・ウォーク・アウェイ」発言
8/25 小泉首相が自民党の憲法改正案を05年11月までにまとめるよう幹事長に指示
10月 総選挙で民主も「創憲」を打ち出す
2004年
憲法改正国民投票法案
憲法調査会最終報告(〜6月)
参議院選挙
2005年
自民党憲法改正草案

日本が進む道は―

倉崎 久子

 小泉首相が出した有事法制は、消費者である私達生協の組合員にとっても恐怖の政治です。生協は一人一人の組合員が出資して、共同購入したり、店舗で利用しています。しかし一般量販店と同様、国からその商品をストックして非常の時に備えるのだからと通知が来た場合は御多分に洩れず利用をせばめられるのです。地球環境のあらゆる生き物をないがしろにする今の自民党を中心にした与党の政治は、私が幼いころの日本の政治―みんなが同じ方向に進ませられた―に似て来た!と強く思うのです。地球は一部の人間が支配するものではありません。唯一生物のいる天体。強いものも弱いものもあらゆる動植物が対等に守られねばなりません。アメリカ大統領の御機嫌を伺いながら「イケイケドンドン」の小泉首相には、早くお引きとりいただいて、弱い者が安心して暮して行ける福祉を大切にする国になって欲しいと心底願っています。

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